◆ 元の意味(古代)
労苦して心身がつかれること。
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KANJI ETYMOLOGY
hi
画数
10画
成り立ち
形声
部首
やまいだれ
分類
常用漢字
心身の力が衰えてつかれる意の忌避字。
ORIGIN
「疲」は、病を表す意符「疒」と、音符「皮(ヒ)」を組み合わせた形声文字である。許慎『説文解字』疒部には「疲、勞也。从疒皮聲(ひは、ろうなり。やまいだれにしたがい、ひのこえ)」と記され、労苦して心身が消耗した状態を指す字とされている。白川静『字統』では、「皮」が獣の毛皮を剥ぎ取る象形に由来することから、本来生命力を保護する皮膚や外殻が損なわれ、内側の気力までも剥ぎ取られたかのように衰弱した状態を「疲」と表したと解する。古代の医書においても「疲」は単なる肉体的な倦怠ではなく、気・血・神までもが消耗する深い疲弊を意味した。藤堂明保『漢字源』では、「皮」に「うすく覆う・薄く伸ばされる」の語感があると指摘し、「疲」を「肉体や精神が薄く伸ばされて張りを失った状態」と説明する。これより派生して、疲労・疲弊・疲憊などの熟語が生まれ、いずれも本来あるべき活力を欠いた負の意味合いを帯びる。日本においても「つかれる」と訓まれ、否定的・受動的なニュアンスが強い。意味が衰退・消耗を示すため、人名用漢字としては採用されておらず、命名には使用されない忌避字である。
構成要素
疒+皮
STROKE ORDER
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MEANINGS
労苦して心身がつかれること。
つかれる。疲労、疲弊。
★命名忌避字。衰弱・消耗を示し、人名には用いない。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。