◆ 元の意味(古代)
白くはっきり明らか。射撃の標的。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
teki
画数
8画
成り立ち
形声
部首
しろ
分類
常用漢字
白くはっきり際立つ意。標的・本質を示す字。
ORIGIN
「的」は形声文字で、意符の「白」と音符の「勺(シャク・テキ)」から成る。許慎『説文解字』日部(白部)には「旳、明也、从日勺聲」とあり、もとは「旳」と書かれ、「明らかである」を本義とした。後に偏が日から白に転じて「的」となった。白川静『字統』は「勺」をひしゃくで一すくいする量を示す象形とし、「白」を顕著に明るく見える色とすることで、「ぱっと白く目立つ・はっきり明示される」が原義であると説く。さらに射的において遠くからでも白く目立つ円形の標的を「的」と呼んだことから、「まと」の意が定着したとする。藤堂明保『漢字源』も同様に、「勺」のもつ「ぽつんと一点に絞る」音義と「白」を結びつけ、「白い一点として明瞭に浮かび上がるもの」を核義とし、目的・標的・的中・端的のように、ねらい所・本質を表す語に用いられると説明する。現代日本語では「〜的」のように形容詞・副詞語尾として広く機能語化している。命名では「的」自体は標的の意が強く、人名には稀である。
構成要素
白(明るく目立つ)+勺(音符)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
白くはっきり明らか。射撃の標的。
まと。〜の性質を持つ。明白な。
★命名にはほぼ用いない。標的の意のため、性質を示す接尾語として一般化。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。