◆ 元の意味(古代)
酒を盛る小器。さかずき。
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KANJI ETYMOLOGY
hai
画数
9画
成り立ち
形声
部首
さら
分類
—
酒を酌み交わす盃、祝祭の器を表す字。
ORIGIN
「盃」は「杯」の異体字とされ、形声文字に分類される。意符の「皿」と音符の「不(フ・ハイ)」から成る。「杯」が木偏で木製の盃を、「盃」が皿で陶磁器の盃を示すと区別する説もあるが、実用上はほぼ同義に扱われる。許慎『説文解字』木部には「杯、䭃也、从木不聲」とあり、飲食物を入れる小型の器、特に酒器を本義とすると記す。盃は皿部に属し、皿(食器)の系列に位置づけられる。白川静『字統』は、「不」を花のがくの形に由来する音符とし、「皿」と合わせて「花がく状の浅く開いた小さな酒器」を表すとする。古代より酒は神への供物の中心であり、盃は神事・祝事の象徴的器物として重視されたと指摘する。藤堂明保『漢字源』もまた、「不」音符による「ふわりと開く」のイメージと「皿」を結びつけ、「口の開いた小さな酒器」を核義とすると説き、乾盃・祝盃・優勝盃のように祝祭・栄誉を示す場面で用いられるとする。日本でも結婚の三々九度など、盃は人と人を結ぶ象徴的器物。命名では稀。
構成要素
皿(器)+不(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
酒を盛る小器。さかずき。
さかずき。酒器。栄誉の杯。
★命名にはほぼ用いない。酒器の意のため象徴性に乏しい。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。