◆ 元の意味(古代)
十の目で真っ直ぐ見ること。
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KANJI ETYMOLOGY
choku
画数
8画
成り立ち
会意
部首
め
分類
常用漢字
十の目で真っ直ぐ見る公正の象徴。誠実・正直の根本字。
ORIGIN
「直」は目(め)と十、隠れた線とを組み合わせた会意文字である。許慎『説文解字』L部に「直、正見也。从L从十从目」と記し、L(隠れたところ)に対しても十の目をもってまっすぐ見ること、すなわち正しい見方・直視を本義とすると説く。白川静『字統』は、古文字を観察し、目の上に呪具としての縦線(直線・矢のような形)を加え、これに十の符号を加えた形とし、目を呪的に正して曲がりなく見ることを意味するとする。すなわち単に物理的にまっすぐであるだけでなく、神意に対して心を真直ぐ向ける宗教的・倫理的態度を含意するという。藤堂明保『漢字源』は、tək系の単語家族に属し、「まっすぐ」「曲がらない」を共通義とし、植(垂直に立てる)、値(まっすぐ釣り合う価)、徳(まっすぐな心)と同源とする。意義は「ただちに」「すぐ」「素直」「正直」と多岐にわたり、儒教倫理においても「直」は仁・義と並ぶ徳目とされた。『論語』に「人之生也直」と記され、人の本性を正直に置く根本概念であった。命名に用いれば、誠実で曲がったところがなく、即断即決の決断力をもつ徳ある人柄を象徴する大吉字である。
構成要素
十+目+L
STROKE ORDER
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MEANINGS
十の目で真っ直ぐ見ること。
ただしい。まっすぐ。ただちに。すなお。
★誠実正直で曲がらぬ心と即断の決断力を祈る吉字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。