◆ 元の意味(古代)
戸の閂、まっすぐ立てる木
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KANJI ETYMOLOGY
shoku
画数
12画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
常用漢字
まっすぐ立てる木、生命を大地に植える営み
ORIGIN
「植」は形声文字で、意符の「木」と音符の「直(チョク)」から成る。許慎『說文解字』木部に「植、戸植なり。木に从ひ直聲」と記し、本義は門戸の閂(かんぬき)を立てるための直立した木材であった。すなわち「直」が「まっすぐ」を意味するのと相俟って、「真っ直ぐに立てた木」という具象が原義である。白川静『字統』(一九八四)は「直は直視・直立の象、植はそれを木の動作に及ぼし、樹を地に立て栽える義に展く」と述べ、後に植樹・栽植の意に発展した経緯を明らかにする。藤堂明保『漢字源』(一九八八)も同系語に「直(まっすぐ)」「殖(増やす)」「置(立て据える)」を挙げ、ともに「立てる・据える」のコアイメージを共有すると整理する。『孟子』『荀子』には既に植樹の語が見え、農耕文化の中で「種を植える」「苗を植える」の意が定着した。さらに比喩的に「人材を植える」「根を植える」など、人徳・思想を伝え育てる動詞へと拡張した。日本でも「植林」「植民」「植字」など多分野で用いられ、生命や文化を新天地に根づかせる尊い行為を担う。名に用いれば、まっすぐ伸びる誠実さと、未来へ命を継ぐ慈愛深い手を感じさせる。
構成要素
木(きへん)+直(音符・まっすぐ立つ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
戸の閂、まっすぐ立てる木
植える、立てる、植物、栽植
まっすぐ伸びる誠実、未来へ命を育む慈愛
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。