◆ 元の意味(古代)
目つき穏やかに、敬い和合する。
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KANJI ETYMOLOGY
boku
画数
13画
成り立ち
形声
部首
め
分類
常用漢字
互いに親しみ和合する、温かな絆を表す字。
ORIGIN
「睦」は『説文解字』巻四に「目順なり。目に从ひ、坴声。一に曰く敬和なり」とあり、許慎は本義を「目つきが穏やかで従順なさま」、別義として「敬い和すること」と解し、目偏に「坴」を音符とする形声字とする。眼差しの柔らかさが、人と人との和合の象徴とされた点に注目すべきである。白川静『字統』(1984)は、「坴」を土の盛り上がった形と解し、「睦」を温かく豊かな視線で人を包み込む意とする。白川によれば、『書経』堯典の「九族既睦」の語は、血族間の和合を表す古典的用例で、儒教倫理における家族・親族の調和を支える根本徳目とされた。さらに白川は、「睦」が単なる感情ではなく、視覚を通じた他者への敬意と慈しみの表現であると論じている。藤堂明保『漢字源』(1988)は、「睦」を「目をやわらげて親しく交わる」と定義し、「坴」の音に「ふっくらと豊かに盛り上がる」という共通義があり、「陸(高い土地)」「六」と同系語であると分析する。日本では常用漢字として「親睦」「和睦」「睦月」など、人と人との温かな結びつきを表す語に用いられ、命名では家族の調和や社交性を願う字として男女ともに好まれる。
構成要素
目(意符)+坴(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
目つき穏やかに、敬い和合する。
むつまじい、親しむ、和合する。
★人と人を結ぶ温かな絆、家族の和合と親愛を願う字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。