◆ 元の意味(古代)
石臼、からうす。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
tai
画数
13画
成り立ち
形声
部首
いし
分類
人名用漢字
穀物を搗くための石うす、からうす。
ORIGIN
「碓」は意符の「石」と音符の「隹(スイ→タイ)」から成る形声文字である。許慎『説文解字』石部には「碓、舂也」と見え、舂く(つく)こと、また舂くための石臼を本義とする。白川静『字統』は声符「隹」を短尾鳥の象形とするが、ここでは音を借りるとし、踏み板を脚で踏み降ろし、その先端に取り付けられた石が落ちて臼の穀物を搗く装置、いわゆる「踏み臼・からうす」を字義の中心と見る。藤堂明保『漢字源』は「タイ・ツイ(隹)」の系列を「とんと突き落とす」音感ととらえ、石が垂直に落下して穀粒を打ち砕く動作を表す字として説き、堆・追などとも語源を通わせる。中国では水力を用いた水碓が漢代以降盛んとなり、製粉・製紙の動力源として技術史上重要な役割を担った。日本でも『日本書紀』『風土記』に碓が見え、地名の「碓氷峠」もこれに由来する。人名用漢字としては許容されているものの、農具の名としての具体性が強く、現代の命名で選ばれることは多くない。書家・歴史家の雅号や、農村ゆかりの旧家の人名表記に伝統的に見られる字である。
構成要素
石+隹
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
石臼、からうす。
うす、からうす。
★地道で堅実な働きを象徴する古雅な字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。