◆ 元の意味(古代)
神に長く祈り、福を求める。
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KANJI ETYMOLOGY
tou
画数
11画
成り立ち
形声
部首
しめすへん
分類
人名用漢字
神に長く深く祈る心。誠実な祈願と願いの成就を表す字。
ORIGIN
「祷」は意符の「示」と音符の「寿(壽)」とから成る形声文字で、本字は「禱」、その新字体・略字が「祷」である。許慎『説文解字』示部には「禱、告事求福也。从示、壽聲」と記され、神に事柄を告げ、福を求めて祈ることを意味すると説く。すなわち「禱」とは、神前にひざまずき、自らの願いを言葉で告げて加護を請う行為そのものを表す字である。白川静『字統』では、音符「壽」が長く曲がり続く形を含み、「禱」とは長く深く神意に向き合い、繰り返し祈りを重ねる持続的な祭儀であると解する。一回限りの願いではなく、心を込めて長く祈り続ける誠実さこそが「禱」の核心である。藤堂明保『漢字源』は、「壽」の音に「ながく続く」意があり、長寿を祈る祭儀を起源とすると述べる。古代の祈祷は、王侯貴族の長命と国家の安寧を願う最重要の儀礼であり、神官が長時間にわたって祝詞を唱え、天地の神々と交流した。後に対象が広がり、病気平癒・五穀豊穣・家内安全など、あらゆる願いを神に託す行為一般を「禱」と呼ぶようになった。日本では「祈祷」「黙祷」など、深く敬虔な祈りの場面で用いられ、命名でも誠実さと信仰心、平和への願いを込める字として親しまれる。
構成要素
示+寿
STROKE ORDER
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MEANINGS
神に長く祈り、福を求める。
いのる。祈祷する。
★深い祈りと誠実な心を持ち、平和と幸せを願える人になるよう願う字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。