◆ 元の意味(古代)
神域への侵入を戒める
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KANJI ETYMOLOGY
kin
画数
13画
成り立ち
会意兼形声
部首
しめす
分類
常用漢字
神聖な領域を侵すことを戒める字。命名には不向き。
ORIGIN
「禁」は『説文解字』示部に「吉凶之忌也。从示林聲」とあり、吉凶にまつわる忌み、すなわち神事に関わる禁忌を意味する字として収められている。許慎はこれを「示」を意符、「林」を音符とする形声字と見るが、白川静『字統』では「林」と「示」の会意的要素を重視し、神聖な林(神籬・社叢)の中で行われる祭祀の禁域、外部の者が立ち入ることを許されない神聖空間を表すと解する。すなわち「禁」とは、神の宿る林に対する畏敬と侵犯禁忌の念から生じた字であり、転じてあらゆる「してはならぬこと」の意を担うに至った。藤堂明保『漢字源』は「林」に「ふさぐ」の音義を認め、神域を木々で囲い人を寄せつけないさまから「とどめる」「制止する」の意が生じたとする。古代中国では宮中を「禁中」と呼び、天子の住居が常人の侵入を許さぬ聖域であることを示した。日本でも「禁裏」「禁制」として宮廷や規範を表す厳粛な語として用いられる。意味としては荘厳であるが、否定・抑止の語感が強いため命名にはほとんど用いられない忌避字である。
構成要素
林(神聖な森)+示(祭壇)
STROKE ORDER
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MEANINGS
神域への侵入を戒める
禁じる。差し止める。宮中。
★抑止・禁制の語感が強く命名忌避字。使用は推奨されない。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。