◆ 元の意味(古代)
網にとらえた鳥獣
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KANJI ETYMOLOGY
kin
画数
13画
成り立ち
象形
部首
ぐうのあし
分類
—
捕らえられた鳥獣。命名には基本的に用いない字。
ORIGIN
「禽」は『説文解字』禸部に「走獸總名。从厹象形、今聲」とあり、本来は走獣の総称を意味する象形(兼形声)字とされる。許慎の説では、上部の「今」を音符、下部を獣の足や捕獲具の象とする。白川静『字統』は「禽」をもと長い柄のついた鳥獣捕獲用の網の象形とし、その網にかかった獲物そのものをも指すようになり、「捕らえる」「とりこ」の意と「鳥獣」の意を併せ持つに至ったと論じる。後世、「走獣」を「獣」、「飛禽」を「禽」と区別する用法が定着し、「禽」は専ら鳥類の総称として用いられるようになった。藤堂明保『漢字源』は「今」を「とじこめる」の音義に通じる音符とし、網にとらえて閉じ込めた鳥獣、転じて「とりこ」「捕虜」の意を表すと説明する。「擒(とらえる)」とは語源を共有する。古典では「禽獣」「飛禽」「擒禽」など、鳥類および捕獲を意味する語に多用された。日本では人名漢字に採録されておらず、また「囚われ」「捕獲」の語感が強いため、命名上は基本的に用いられない忌避字とされる。学問的・文学的な字としての風格は高いが、名づけには適さない。
構成要素
今(音符)+禸(獣の足・網)
STROKE ORDER
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MEANINGS
網にとらえた鳥獣
とり。鳥類。とりこ。
★捕獲・束縛の語感が強く命名忌避字。使用は推奨されない。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。