◆ 元の意味(古代)
倉に穀を納め、また下賜する。
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KANJI ETYMOLOGY
rin
画数
13画
成り立ち
会意
部首
のぎ
分類
人名用漢字
穀物を納める倉、天から賜る天性・気稟を表す字。
ORIGIN
「稟」は会意文字であり、上部の「㐭(廩の本字、穀倉の象形)」と下部の「禾」から成る。『説文解字』㐭部には「稟、賜穀也。从㐭从禾」と記され、官倉から穀物を支給することを本義とする。許慎は㐭を倉の象形と捉え、禾を加えて穀物を倉に納め、また民に下賜する両方向の動作を字に込めた。白川静『字統』は、㐭を屋根のある高床式の穀倉の形象とし、そこに禾を納める「うける・たまわる」の意が成立したと説く。白川はさらに、人が天から生まれつき賦与された気質・才能を「天稟・気稟」と称する用法に注目し、外界から授かるという原義が抽象化して内的本性へと展開した経緯を論じる。藤堂明保『漢字源』は「㐭」を「廩」の古字として穀倉と注し、「稟」を「禾を倉に納め、また下賜する、転じて天から授かる本性」と定義する。藤堂は「稟性」「稟議」「天稟」など熟語を挙げ、特に近代日本で官公庁・企業の意思決定方式「稟議制」が発達した語史を解説する。命名では天賦の才と高潔な気稟を願う字として、人名用漢字に含まれ稀ながら格調高く用いられる。
構成要素
㐭+禾
STROKE ORDER
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MEANINGS
倉に穀を納め、また下賜する。
うける。天賦の性。
★天賦の才と高潔な気品を備えた人。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。