◆ 元の意味(古代)
穀物を積み重ねる。
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KANJI ETYMOLOGY
seki / tsumu
画数
16画
成り立ち
形声
部首
のぎへん
分類
常用漢字
禾を積み重ね、努力と財を蓄え続ける字。
ORIGIN
「積」は禾偏に「責」を加えた形声字で、禾は穀物、責が音を担いつつ意を補う。許慎『説文解字』禾部には「積は聚なり。禾に从ひ責声」と見え、刈り取った稲を集め積み上げる行為を本義とする。白川静『字統』は、責は刺と束に通じ、束ねて重ねるさまを含意するとし、「積」は穀束を整然と積み上げて蓄える農耕生活の核となる行為を描いた字であると解く。さらに白川は、積み重ねるという行為は単なる物の集積に止まらず、徳・善・経験・学問を蓄積する精神的営みの隠喩となり、後世「積善」「積徳」「蓄積」といった語に展開していったと述べる。藤堂明保『漢字源』は「次々に責(せ)めるように重ねる」と解し、積は「順次累ねる」「数値を掛け合わせて出す総計」をも意味する。古典では『易経』に「積善之家、必有余慶」とあり、徳を積む家には必ず幸福が及ぶと説かれた。命名に用いれば、地道な努力、誠実な蓄積、学業や徳の漸進、財と幸福が長く続くことを願う字となる。
構成要素
禾+責
STROKE ORDER
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MEANINGS
穀物を積み重ねる。
つむ、つもる、積み重ねる、面積。
★ 努力と徳を積み重ね、揺るぎない実りを得る字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。