◆ 元の意味(古代)
禾の茎、豊かに実る。
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KANJI ETYMOLOGY
jou / yutaka
画数
22画
成り立ち
形声
部首
のぎへん
分類
人名用漢字
穣の旧字、極まる豊穣と無限の繁栄を象徴する字。
ORIGIN
「穰」は「穣」の旧字体であり、禾偏に「襄」を加えた形声字である。許慎『説文解字』禾部には「穰は禾の莖なり。一に曰く、豐穰なり。禾に从ひ襄声」と明記され、原義は禾稈すなわち稲の茎、転じて穀の満ち実るさまをいう。白川静『字統』は襄字の本義を、衣の中に呪具を入れて祓い清める所作と解し、穰は害をはらい清めて穀物が満ち豊かに実ることを祈る語であると論じる。白川は古代中国の農耕祭祀において、穰を願う祝禱が国家祭祀の中核を成し、王の徳と天の恩寵を結ぶ語であったと位置づける。藤堂明保『漢字源』は襄を「中にぎっしり詰めこむ」音とし、「穰」は「穀の穂がぎっしり詰まり盛大にふくれるさま」、ひいては「ゆたか」「数限りない」の意になると説く。日本では数の単位として「穰」は10の28乗を意味し、想像を超える大きさを示す。文字としても重厚で格式が高く、人名にあっては器量の大きさ、満ち足りた人生、家門の繁栄を願う最上級の字となる。「穣」より画数が多く、より厳かで古風な趣を持つ。
構成要素
禾+襄
STROKE ORDER
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MEANINGS
禾の茎、豊かに実る。
ゆたか、みのる、わら、極めて大きな数。
★ 極まる豊穣と限りない繁栄を象徴する古雅な字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。