◆ 元の意味(古代)
弓なりにせり上がる、大空。
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KANJI ETYMOLOGY
kyuu / sora
画数
8画
成り立ち
形声
部首
あなかんむり
分類
—
弓のように湾曲して広がる蒼穹、悠久の天空を表す字。
ORIGIN
「穹」は穴冠に「弓」を組み合わせた形声字で、穴が意符、弓が音と意を兼ねる。許慎『説文解字』穴部には「穹は穹隆なり。穴に从ひ弓声」とあり、原義はドーム状にせり上がるさまをいう。穴の項にあるのは、地に掘った穴の上に丸く屋根を懸けた半球状の空間、あるいは天そのものを地から仰ぎ見たときの円形の蓋の如き形を表すからである。白川静『字統』は、穹を「弓なりに大きく張った形」とし、地を覆う天蓋の比喩として古代人が天を捉えた語であると解く。白川はまた、穹蒼・蒼穹といった熟語が示すように、穹は単なる物理的天空ではなく、人智を超えた包容と神秘を内包した宇宙そのものの呼称となり、漢詩文の中で雄大な自然観の核を担ったと述べる。藤堂明保『漢字源』は弓を「弓なりにそる」音とし、穹は「弓なりに大きく覆いかぶさるドーム状のもの=大空」を意味するとする。古典では「穹蒼」「穹窿」と用いられ、無限に広がる天と人の小ささを対比する文芸表現の核となった。命名に用いれば、広大な視野、悠久の時を生きる気概、天をも仰ぐ志の高さを願う字となる。
構成要素
穴+弓
STROKE ORDER
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MEANINGS
弓なりにせり上がる、大空。
そら、大空、おおきい、ドーム状。
★ 蒼穹を仰ぐ気宇壮大、限りなく広い心を表す字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。