◆ 元の意味(古代)
竹で編んだ穀物選別用の農具、み。
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
14画
成り立ち
形声
部首
たけかんむり
分類
人名用漢字
穀物を選り分ける竹のみ、収穫と選別の字。
ORIGIN
『説文解字』竹部に「箕は簸ぐ所以なり。竹に从ひ其象形なり」とあり、許慎は本字を竹を意符・其を声符兼形象とする字とし、穀物を簸(あお)り分けるための竹製の農具「み」を示すと説く。其の字自体が両手で持つ箕の象形であり、上に「竹」を冠することで竹製の道具であることを明確にした字である。白川静『字統』は、其の甲骨文・金文に「竹を編んで作った台形の器」が描かれており、もと其単独で箕を意味していたが、其が代名詞「それ」に転用されたため、竹冠を加えて本来の道具の意を保存した、と考証する。白川はまた、箕は穀物を空中に放り上げて風で籾殻と実を分ける選別の道具であり、価値あるものとそうでないものを見分ける象徴として、古代の詩文に頻出する点を述べる。さらに、二十八宿の一つ「箕宿」が天空に箕の形に並ぶ星座を指し、収穫と豊穣の象徴とされたと論ずる。藤堂明保『漢字源』は、声符「其」の音核に「四角い枠状のもの」を示す義があり、箕は「竹で編んだ四角い選別器」と解する。藤堂はまた、「箕裘」(家業継承)、「箕山の節」(隠者の高潔)など、箕を含む故事成語が中国文化に深く根付いていることを詳述する。三説を総じて、本字は実用の農具から、選別・継承・高潔の象徴へと意味を広げた、生活と精神を結ぶ字である。
構成要素
竹+其
STROKE ORDER
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MEANINGS
竹で編んだ穀物選別用の農具、み。
み。穀物の選別具。二十八宿の箕宿。家業の継承の比喩。
★物事の本質を見極める眼力、堅実な勤勉さ、家を継ぐ責任感を願う字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。