◆ 元の意味(古代)
屋内に筵を敷き身を横たえて夜を明かす
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KANJI ETYMOLOGY
shuku
画数
11画
成り立ち
会意
部首
宀(うかんむり)
分類
常用漢字
屋根の下で人が筵に身を寄せて夜を過ごす象、宿りと永続の縁を表す字。
ORIGIN
『説文解字』巻七下に「宿は止まるなり。宀に従ひ㛰の省に従ふ」とあり、屋内に身を留めて夜を明かす意とする。甲骨文・金文を踏まえた白川静『字統』は、宀(家屋)と人と㐄(むしろ・敷物)から成る会意字とし、人が筵(むしろ)を敷いた屋内に身を横たえる象を読み取って「やどる」の本義を導いた。藤堂明保『漢字源』も同様に屋根の下で人が縮こまって眠る形と解し、「縮む・とどまる」の語感を備えた縮(シュク)と同系の語と位置づける。原義は旅人や祭祀者が一夜を屋内に過ごすことで、そこから「宿る・とどまる」、さらに「以前から定まる=宿命・宿縁」、また「星の宿る位置=二十八宿」へと意味が広がった。『詩経』召南の「肅肅たる宵征」や『楚辞』の用例にも夜を明かす意がみえ、仏典では宿世(しゅくせ)として前世の縁を指す重い語となった。日本では『万葉集』に「宿る」「宿り木」が詠まれ、古来「やどす」は命や思いを内に抱く意でも用いられる。名前では穏やかな住まい、揺るがぬ縁、星の運行のような揺るぎない宿命を背負う気品を象徴し、特に「宿祢(すくね)」など古代の尊称にも通じる格式高い字。現代の命名では使用頻度は高くないが、伝統と落ち着き、深い縁を願う静謐な響きを持つ。
構成要素
宀(家)+人+㐄(筵)
STROKE ORDER
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MEANINGS
屋内に筵を敷き身を横たえて夜を明かす
やど、とまる、前からの、星の位置
深い縁と揺るがぬ落ち着きを宿す字
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。