◆ 元の意味(古代)
他家の屋根の下に身を仮に寄せる
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KANJI ETYMOLOGY
guu
画数
12画
成り立ち
形声
部首
宀(うかんむり)
分類
人名用漢字
屋根を借りて仮に住む旅情、思いを物に託す寓意の妙を宿す字。
ORIGIN
『説文解字』巻七下に「寓は寄なり。宀に従ひ禺聲」とあり、形声字として宀を意符、禺(グウ)を音符とする。許慎は他家の屋根の下に身を仮託する意を本義とした。白川静『字統』は、禺は獣面の鬼神を象る字で、本来は山中に潜むものの象徴であり、宀と合わせて「定住せず仮に身を寄せる」意となるとする。藤堂明保『漢字源』は禺を音符として「NG音+一時的・仮の」の語感を持つ単語家族(寓・偶・遇)に属し、本来あるべき場所を離れて他に身を置くイメージを共有するとした。原義は仮住まいで、そこから「よる・たくす」、さらに「物に思いを託して語る=寓言・寓話・寓意」の意へと展開した。『荘子』寓言篇は「寓言十に九」と説き、寓は説得の重要な修辞法と位置づけられた。『孟子』『史記』にも食客が他国に寓する例が散見される。日本では『徒然草』『方丈記』など隠遁文学に「寓居」「寓目」が用いられ、世を仮の宿と見る無常観と結びつく。名前に用いると、定型に縛られず自在に思考する柔軟さ、物語性豊かな表現力、旅人のような自由な精神を象徴する。使用頻度は高くないが、文人的な雅趣を備えた個性的な字として用いられる。
構成要素
宀(家)+禺(音符・仮の)
STROKE ORDER
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MEANINGS
他家の屋根の下に身を仮に寄せる
やどる、かりずまい、たくす、寓話
自由な精神と物語性を宿す文人的な字
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。