◆ 元の意味(古代)
ことばに寄せて他にあずける。
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KANJI ETYMOLOGY
taku
画数
10画
成り立ち
形声
部首
げん
分類
常用漢字
言葉に思いを寄せ預ける字。信頼と委任の徳。
ORIGIN
『説文解字』巻三上に「託は寄なり。言に从ひ乇聲」とあり、許慎は言を意符、乇(たく)を声符とする形声字として、ことばを以て他に寄せ預ける意を本義と定める。乇は草木の葉が垂れ下がる象形であり、「ゆだねる・寄りかかる」核義を含む。白川静『字統』は、乇の声符に「他に身を寄せて支えてもらう」意があり、託は単に物を預けるのではなく、ことばすなわち約束・信義を介して相手に重要事を委ね、相手もそれを誠実に引き受けるという、人と人との信頼関係の根幹を表すと説く。古代の遺託・付託・神託はいずれも、超越的存在や信頼すべき他者にわが思いを預けて未来を任せる重い行為であった。藤堂明保『漢字源』は上古音を*t'akと擬し、乇声系統の宅・拓などと共に「他にもたれ寄せる」核義を共有し、託は「ことばによって心を他に寄せ預ける」と定義する。意味は委託・信託・寄託・神託・託宣のごとく、信頼に基づく委任関係を表す高雅な語に展開した。三家の説を総合すれば、託は人を信じ思いを託す高潔な信義と、託されるに足る誠実さを併せ持つ字である。
構成要素
言+乇(声)
STROKE ORDER
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MEANINGS
ことばに寄せて他にあずける。
たくす、まかせる、ことづける、神のお告げ。
★信頼に応え夢や使命を託される人徳を託す字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。