◆ 元の意味(古代)
車に載せる竹編みの荷箱。
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KANJI ETYMOLOGY
hako
画数
15画
成り立ち
形声
部首
たけかんむり
分類
常用漢字
竹で編むはこ、物を納め守る容器の字。
ORIGIN
『説文解字』竹部に「箱は大車牝服なり。竹に从ひ相声」とあり、許慎は本字を竹を意符・相を声符とする形声字とし、もと大型の車の荷箱(牝服)の意であったと説く。すなわち竹を編んで作った車載の収納部が原義である。白川静『字統』は、声符「相」が「向き合う」「補い合う」義を持つことに着目し、箱は四方の板や竹編みが互いに向き合って一つの容器を成す構造を示す字と論ずる。白川はまた、古代において箱は単なる容器を超え、貴重な書物・宝物・神器を納める神聖な器であった点を強調する。古墳から出土する竹編みの箱や、寺社に伝わる経箱・宝箱の例を挙げ、本字が文化の保存と伝承を象徴する字であると述べる。藤堂明保『漢字源』は、声符相の核心義「両側から添える」に着目し、「四方を竹で囲んで物を添えるように納める器」が箱の根本義であると解する。藤堂はまた、後世「車箱」「文箱」「重箱」「玉手箱」など、用途・素材・形態を問わず、物を区切って収める器全般を指すように意味が拡張された経緯を詳述する。藤堂は、日本文化において「箱に納める」「箱入り娘」など、大切なものを慎重に守り育てる比喩としての箱の重要性に言及し、保護・継承・愛蔵の精神性が本字に深く根付いていると論ずる。三説を総合すれば、本字は実用の収納具から、文化と愛を守り伝える器へと意味を昇華させた、慈愛と守護の字である。
構成要素
竹+相
STROKE ORDER
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MEANINGS
車に載せる竹編みの荷箱。
はこ。物を入れる容器。重箱、宝箱。
★大切なものを守り育む包容力、安定感、愛蔵の心を願う字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。