◆ 元の意味(古代)
馬がゆっくり確実に歩む
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KANJI ETYMOLOGY
toku
画数
16画
成り立ち
形声
部首
竹(たけかんむり)
分類
常用漢字
馬の歩み重く確か。情けの厚さ、信の深さ。
ORIGIN
『説文解字』馬部に「篤は馬行頓遅なり。馬に従ひ竹声」とあり、馬がゆっくりと一歩一歩確実に進むさまを本義とする形声字である。意符は「馬」、声符は「竹(チク→トク)」。藤堂明保『漢字源』は竹音を「ぴたりと止める」音象徴と捉え、馬が地に脚をしっかり着けて進む情景から「あつい」「確実」「真剣」への意味展開を説明する。白川静『字統』は、軍馬の歩調が乱れず重厚であるさまから、人の情誼や信念の深厚さに転じたとする。金文には確例なく、戦国期以降の用例が中心。『論語』泰伯「篤く信じて学を好み、死を守りて道を善くす」、『中庸』「博学之、審問之、慎思之、明弁之、篤行之」など儒家経典の核心語であり、「篤実」「篤志」「篤敬」の語を生んだ。また病態の重さを示す「危篤」の用法は、症状が重く確実に進行する意から派生する。諸橋『大漢和』は「あつい」「もっぱら」「とくに」「ねんごろ」を載せる。落合淳思は声符「竹」が意味に関与しないことを形声字典型例として指摘する。
構成要素
竹(チク→トク・声符)+ 馬(意符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
馬がゆっくり確実に歩む
あつい、誠実、ねんごろ、重い
情け深く誠実で、信念を曲げず一歩ずつ歩む人になってほしいという願い。儒教の徳「篤行」を体現する。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。