◆ 元の意味(古代)
混じり気のない純米、最も優れた部分。
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KANJI ETYMOLOGY
sui
画数
10画
成り立ち
形声
部首
こめ
分類
常用漢字
混じり気のない純粋を表す美しい字。
ORIGIN
『説文解字』米部の旧字「粹」について「粹は不雑なり。米に従ひ卒聲」とあり、混じり気のない純粋な米を本義とする。許慎は形声字として米偏が素材を、卒が音を担うと分析した。白川静『字統』では、卒は衣服の襟を縫い止める形を象る象形字で「終わる」「いたる」意を持つが、ここでは音符として用いられ、雑物を取り除き純精のみを残した米を表すと解する。古代中国では米の品質を重んじ、糠や砕米を取り除いた最上品を「粹」と称し、転じて物事の最も優れた部分、混じり気のない本質を指すようになった。藤堂明保『漢字源』では、卒の音符が「ぴったりと一致する」意を含み、雑質を排して純一に整える意に通じるとする。「精粋」「純粋」「国粋」「粋人」など、本質を抽出した最上のものを指す語として展開し、特に中国思想では学問・徳行の極致を表す語として尊ばれた。日本では江戸期に「いき」と訓じる独自の美意識が成立し、洗練・洒脱・色気を兼ね備えた都市文化の理想像を表す語として九鬼周造『「いき」の構造』にも論じられた。新字体「粋」は卒の代わりに九を用いる。命名では純粋・洗練・抜きん出た才能を願う字として男女ともに広く用いられる。
構成要素
米(素材)+九/卒(音符・純一)
STROKE ORDER
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MEANINGS
混じり気のない純米、最も優れた部分。
純粋、粋人、いき、洗練。
★純粋で洗練された、抜きん出た才能を願う。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。