◆ 元の意味(古代)
手で糸を結びつなぐこと。
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KANJI ETYMOLOGY
kei
画数
7画
成り立ち
会意
部首
いと
分類
常用漢字
手で糸を結びつなぐ、血脈と系統を象徴する字。
ORIGIN
系は、上部の「丿(手の象形の変形、爪に通ずる)」と下部の「糸」とから成る会意文字である。許慎『説文解字』巻十二下の系部に「系、繫也。从糸丿聲」と記され、糸を手で結びつなぐことを本義とする。古文字においては、手を上に置き糸の束を下げる形が明瞭で、糸を手繰り寄せ繋ぎ合わせる動作を表している。白川静『字統』は、系の上部を「爪(手の働き)」と見て、糸を継ぎ重ねていく動作の象であると解し、これより「血脈をつなぐ」「家系・系統」の意が生じたと説く。藤堂明保『漢字源』は「ケイ」の音を「繋・係・継」と同系の語族とし、「ひもや糸でつなぎ留める」「次々と連ねていく」共通義を持つとする。系には祖先から子孫へと連綿と続く系譜・系統の重みが込められ、「家系」「系列」「系統」「直系」などの語に用いられる。また、近代以降は学問・分類体系を指す「体系」「系」としても多用され、抽象的な秩序づけの語として広く生きている。系は、糸が連なり一筋の流れを成すように、人と人、世代と世代を結ぶ縁の象徴であり、伝統と継承の徳を体現する字である。
構成要素
丿(爪)+糸
STROKE ORDER
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MEANINGS
手で糸を結びつなぐこと。
つなぐ。血筋。系統。系列。体系。
★連綿と続く絆と系譜。受け継ぐ者の誇りを願う字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。