◆ 元の意味(古代)
染めぬ白い絹。本来のもと。
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KANJI ETYMOLOGY
so
画数
10画
成り立ち
会意
部首
いと
分類
常用漢字
染めぬ白絹、ものごとの本来の姿を表す字。
ORIGIN
『説文解字』素部に「素は白緻繒なり。糸に従ひ𠂹聲。取りて澤の如し」とあり、許慎は染色を施さない目の細かい白絹を「素」と呼ぶと説いた。垂れ下がる絹糸の艶やかさを示す字形で、後にあらゆる「もと・地・本来」の意に展開した。白川静『字統』では、上部の𠂹は織りあげた絹を架にかけて垂らす形、下の糸はその素材を示す会意とし、人為の彩色を加えぬ素地のままの絹を表すと解する。そこから素朴・素直・素志など、装飾を排した本来の心や状態を示す語が生まれた。藤堂明保『漢字源』は素を「白くて純な絹」を中核義とし、転じて「混じり気がないもとのもの」「飾らない」「ありのまま」と意味の枝が伸びたと整理する。さらに、現代化学で「酸素」「水素」のように元素の語に用いられるのも、本質をなす要素という古典的意味の延長である。三典ともに、素は虚飾の対極にある純白・本然の象徴であり、東洋的美意識の中核をなす字と位置づけている。
構成要素
𠂹+糸
STROKE ORDER
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MEANINGS
染めぬ白い絹。本来のもと。
もと。ありのまま。素朴。
★飾らぬ清らかさ、純粋な本質を願う字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。