◆ 元の意味(古代)
糸がゆるんでゆとりがあること
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KANJI ETYMOLOGY
kan
画数
15画
成り立ち
形声
部首
いとへん
分類
常用漢字
糸を緩める、ゆったりと寛ぐ字。
ORIGIN
「緩」は糸偏に「爰(エン)」を音符として配する形声文字である。『説文解字』糸部に「緩は綽なり、糸に从ひ爰聲」とあり、許慎は糸が張りつめずゆとりのある状態を「緩」と説いた。声符「爰」は手と手とを引き合う形で、引き寄せて間を保つ意を含む。白川静『字統』は、爰が二本の手で物を授受する象形であることに着目し、「緩」は糸の張りを緩め、ゆとりある余白を生む字であると論ずる。さらに『礼記』に「君子の徳は緩にして急ならず」とあるように、人格的にゆとりと余裕をもつ徳性を示す語として古典的に重視されてきた経緯を述べる。藤堂明保『漢字源』は、爰の声符が「ゆるんで間延びする」核義を持ち、同系語に「援(手をさし伸べる)」「暖(ぬくもり)」を挙げる。日本では「緩急自在」「緩慢」「緩和」など、リズムや調整の語に多用される。命名上は急がず焦らず、おおらかに生きる人柄を願う字として用いられるが、画数が多く意味も「ゆるい」と取られやすいため、男女ともに使用例は限定的である。
構成要素
糸+爰
STROKE ORDER
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MEANINGS
糸がゆるんでゆとりがあること
ゆるい、ゆるやか、ゆとり、和らぐ
★ゆとりと寛容さを持ち、和やかに人を包む人を願う字
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。