◆ 元の意味(古代)
手を伸ばし引き上げ、人を救う。
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KANJI ETYMOLOGY
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画数
12画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
手を差し伸べ引き上げる。支援と連帯、温情の字。
ORIGIN
『説文解字』手部に「援、引くなり。手に从ひ爰聲」とある。形声で、意符の扌(手)に声符の爰(エン)を加える。爰は爪(手)と于(杖・棒)と又(手)から成る会意で、二つの手が物を介して引き合うさまを示す。白川静『字統』は、爰の本義を「上下の手が縄や棒を介して引き合う」とし、扌を加えて「窮地にある者を引き上げ救う」所作を「援」の本義と解する。藤堂明保『漢字源』は同系に「緩」「媛」「煖」を挙げ、yuan/enの音に「引き伸ばす・たすける」共通義を見いだす。古典では『詩経』大雅・板に「天之牖民、如壎如篪、如璋如圭、如取如攜、攜無曰益、牖民孔易、民之多辟、無自立辟」、『孟子』離婁上に「嫂溺援之以手者、權也」(嫂が溺れれば手で援けるのが臨機の道)と見え、礼を超えて人命を救う実践倫理の象徴語となる。『春秋左氏伝』では「救援」「援軍」が国際関係の動詞として頻出。漢代以降「援助」「声援」「応援」のように、物的・精神的支えを示す広範な語に展開した。日本では奈良期の文書に「援助」が見え、近世以降「後援」「支援」「応援」が公私の場で多用される。命名字としては、困難にある人へ手を差し伸べる温情、連帯と支援の精神、人を引き上げ高みへ導く包容力を象徴する。
構成要素
扌(手)+爰(音符エン/手で引き合う)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手を伸ばし引き上げ、人を救う。
たすける、援助する、引き上げる、応援する。
温情と連帯、人を支え引き上げる包容力、博愛の精神。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。