◆ 元の意味(古代)
縄でしばり束ねること
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KANJI ETYMOLOGY
baku
画数
16画
成り立ち
形声
部首
いとへん
分類
常用漢字
縄でしばり束縛する字。命名忌避字。
ORIGIN
「縛」は糸偏に「尃(フ/バク)」を音符として組み合わせた形声文字である。『説文解字』糸部に「縛は束なり、糸に从ひ尃聲」とあり、許慎は糸や縄でぎゅっと結び縛り束ねることを「縛」と定義した。声符「尃」は手で広げ敷き渡す意を持つが、ここでは音を借りた用法である。白川静『字統』は、縛が古代の刑罰や捕縛の場面に深く関わる字であり、罪人を縄で拘束する意から、転じて精神的・社会的な束縛を意味するに至った経緯を詳述する。仏教語の「束縛」「繋縛」は煩悩によって心が囚われる状態を指し、解脱と対をなす重要概念として東アジア精神史に大きな影響を与えた。藤堂明保『漢字源』は、尃の声符に「ぴったりとくっつける」共通義を見いだし、同系語に「縛」「博」「薄」を挙げる。日本では「捕縛」「自縄自縛」「呪縛」「金縛り」など、自由を奪う否定的な状況を表す語に用いられる。意味が「しばる」「拘束する」と直結するため、命名には極めて不向きとされ、人名用漢字に含まれず実用上も忌避される字である。本字は学術的解説のために収録するものである。
構成要素
糸+尃
STROKE ORDER
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MEANINGS
縄でしばり束ねること
しばる、束縛する、拘束する
★命名には不向きとされる字(束縛の意のため)
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。