◆ 元の意味(古代)
薪を縄で括ったたば
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KANJI ETYMOLOGY
soku
画数
7画
成り立ち
会意
部首
木(き)
分類
常用漢字
薪を縄で括った姿。約束と一致団結の原義を抱く字。
ORIGIN
『説文解字』束部に「束は縛なり。口に従ひ、木に従ふ」とあり、木の薪を口(縄・帯)で巻いて縛った形を示す会意字と解する。甲骨文・金文には、木の上下を縄で結んだ柴束の象形が明瞭に見え、薪柴を運搬・備蓄するために括ったさまを写す。白川静『字統』は、口を縄を巻いた帯と見て、束ねる動作の象形性を強調し、後の「約束」「拘束」「結束」など人と人との結びを表す抽象義への展開を、原初の薪束のイメージから自然に導けると説く。藤堂明保『漢字源』はTSOK系の音から「ぎゅっと締める」の語感を持ち、「促」「速」「捉」と同系とする。古典での用例は『詩経』邶風「白茅もて束ぬ」、『左伝』の「束帛束修」(贈答の礼物)、『論語』述而篇「束脩を行ふ自り以上、吾未だ嘗て誨ふること無くんばあらず」が著名で、入門の謝礼として束ねた干し肉「束脩」を持参する礼が記される。日本でも古来「つか」「たば」の訓があり、『万葉集』に「稲束」「花束」が詠まれ、武家社会では「一束」が長さの単位(指四本分)として用いられた。一致団結・誠実な約束の象徴として現代も生きる字。
構成要素
木+口(縄・帯)
STROKE ORDER
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MEANINGS
薪を縄で括ったたば
束ねる/たば/約束/結束
仲間を束ね導くまとめ役の徳、約束を守る誠実さ。チームの中心に立つ統率力を願う。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。