◆ 元の意味(古代)
杖をつく長髪の老人の象。長老・尊長。
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KANJI ETYMOLOGY
rou
画数
6画
成り立ち
象形
部首
おい
分類
常用漢字
老は腰の曲がった長髪の老人が杖をついて立つ姿を象り、年経た人と熟達を示す。
ORIGIN
『説文解字』老部に「老は考なり。七十を老と曰ふ。人・毛・匕に従ふ。鬚髪の白に変ずるを言ふなり」とあり、許慎は人と毛と匕(化の省)からなる会意とし、髪が白く変ずる老年を表すと説いた。しかし白川静『字統』は甲骨文・金文の字形を精査し、老は腰を屈め長髪をなびかせて杖をつく老人の側身像にほかならず、本来は一個の象形字であって許慎の分解は後世の説解に過ぎないとする。古代では老は単に老衰のみならず、長老・故老として共同体を統率する尊長の称であり、家父長的権威の象徴であったと述べる。藤堂明保『漢字源』も、長い髪を垂らした老人が杖にすがる姿の象形と認め、考(コウ)と同源で、考は同じ字の異体から派生して亡父・思考の意に分化したと整理する。三家の説を合わせれば、老の本義は時を重ねた人の尊厳ある姿であり、衰えと同時に経験の蓄積による「熟」「達」「敬」の義を含む。命名では長寿と熟達、円熟した人徳を示す字として古来重んじられた。
構成要素
象形(老人+杖)
STROKE ORDER
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MEANINGS
杖をつく長髪の老人の象。長老・尊長。
おいる、年長、熟達した。
★熟練と長寿、敬愛される徳の象徴(命名では使用に注意)。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。