◆ 元の意味(古代)
母の腹中に宿る生命。みごもる。
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KANJI ETYMOLOGY
tai
画数
9画
成り立ち
形声
部首
にくづき
分類
常用漢字
母の胎内に宿る命、みごもるを意味する字。
ORIGIN
「胎」は形声文字で、意符の「肉(月)」と音符の「台(たい)」とから成る。許慎『説文解字』肉部に「胎は婦孕三月なり。肉に従ひ台声」とあり、女性が懐妊して三か月、胎児が形を成し始めた状態を意味するとされる。白川静『字統』は、「台」を「始まり・基」を表す音符と捉え、新たな生命が母体の中で始まり、肉体として形作られていく初期の状態を「胎」と呼ぶに至ったと解説する。さらに、古代中国の医学・養生思想では妊娠初期の養生を「胎教」と呼び、母の心身が胎児に直接影響を及ぼすとされたことに触れている。藤堂明保『漢字源』では、「台」を「もとになる」「新たに始まる」意の音符とし、「胎」を「母の腹中に新しい命が宿り、形作られ始める状態」と説明する。古典では『詩経』『荀子』『淮南子』に「胎」が見え、「胎児」「胎動」「胎教」「胞胎」「換骨奪胎」のように、生命の始まり・物事の根源・本質的な改変を意味する語へ展開した。日本でも「胎内」「胎動」「受胎」など医学・宗教両面で重要な字となっている。三書ともに、「胎」が単に妊娠を指すだけでなく、生命と万物の発端・根源を象徴する字であることを共通して認める。命名には直接用いられにくいが、字義は神聖である。
構成要素
月(肉)+台
STROKE ORDER
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MEANINGS
母の腹中に宿る生命。みごもる。
はらむ。胎児。物事のはじまり。
★命名には用いない字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。