◆ 元の意味(古代)
矢が地に至る、到達する。
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KANJI ETYMOLOGY
shi
画数
6画
成り立ち
指事
部首
いたる
分類
常用漢字
矢が地に至る形に象り、究極・到達・最高を示す字。
ORIGIN
「至」は矢が地に届いて止まる形を表した指事文字である。許慎『説文解字』に「至は鳥の高きより下りて地に至るなり、一に従い、一は猶お地のごとし」とあり、許慎は鳥が地に降り立つ形と解する。しかし白川静『字統』はこの説を退け、甲骨文・金文の字形を根拠に、「至」は矢が放たれて地に達した形であり、上部が逆さの矢、下の一が地を示すと論じる。白川は古代中国における誓約・呪術の儀礼で矢を地に射立てて「至」を確定させた習俗を挙げ、「至誠」「至善」など極限を意味する用法の根源を明らかにする。藤堂明保『漢字源』も白川説を支持し、「至」を「矢が地に達した指事」と規定する。藤堂はさらに声符ZHÌ系列が「ぴたりと届く」共通義を持つと分析し、「致」「室」「窒」など「至」を含む字群がいずれも「到達・極まる」概念を共有することを指摘する。『中庸』の「至誠は息(や)むことなし」、『大学』の「至善に止まる」など儒家の根本概念に「至」が用いられ、究極の徳を示す字として尊重された。命名では到達・最善・誠の極致を象徴する。
構成要素
矢+一(地)
STROKE ORDER
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MEANINGS
矢が地に至る、到達する。
いたる。きわめる。最高の。
★誠の極み・究極の到達点を象徴する高徳の字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。