◆ 元の意味(古代)
小さな雑草、とげ草。
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KANJI ETYMOLOGY
ka/sainamu
画数
8画
成り立ち
形声
部首
くさかんむり
分類
常用漢字
細かなとげ草。きびしさ・厳格さを表す命名忌避の字。
ORIGIN
「苛」は艸(くさかんむり)と可(カ)から成る形声文字である。『説文解字』艸部に「苛、小艸也。从艸可聲」とあり、許慎は本義を「小さな草」とし、地面を覆う細々とした雑草を指したと記す。しかしこの字は早くから比喩的に用法を広げ、人を悩ませる小さな煩いの意を帯び、さらに『礼記』檀弓篇の「苛政猛於虎也(苛政は虎よりも猛し)」という孔子の有名な歎きに見られるごとく、過酷で残忍な政治・規則を象徴する字となった。白川静『字統』は、可が祝詞を唱えて神に許諾を求める形に由来する声符で「強く言い立てる」の語感を持ち、苛は人を強く責めさいなむ意に発展したと論じる。白川はまた、苛が「いら立ち」「とげとげしさ」のニュアンスをもち、皮膚の痛痒や心の苛立ちなど身体感覚にまで及ぶことを指摘する。藤堂明保『漢字源』では、可の音符に「カ=かさかさと刺すような感じ」の語感があるとし、苛はとげのある雑草、転じて細かく厳しく責めることと解説する。命名においては「苛酷」「苛立ち」「苛政」など否定的語感が強く、原則として用いるべきではない忌避字とされる。
構成要素
艸(草)+可(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
小さな雑草、とげ草。
きびしい、いじめる、さいなむ、いらだつ。
★命名忌避字。苛酷・苛立ちなど厳しく責める語感が強く、人名には用いない。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。