◆ 元の意味(古代)
酒の味が極めて濃厚
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KANJI ETYMOLOGY
koku
画数
14画
成り立ち
形声
部首
とりへん
分類
常用漢字
酒の濃きより極まる。
ORIGIN
酷は『説文解字』酉部に「酷、酒厚味也。从酉、告聲」と見え、許慎は「酒の厚味なり」と定義する。本義は酒の味の極めて濃厚で強烈なるさまを指し、転じて「程度のはなはだしい」「むごい」「酷烈」の義に拡張された。字形は形声にして、意符「酉」(酒甕)に声符「告(コク)」を配する。白川静『字統』は、「告」が祝詞を捧げ神に告げる祭祀字に由来し、「酷」もまた神に捧げる濃き祭酒の義から発したと論じる。藤堂明保『漢字源』は「酷」を「告」「梏(かせ)」「酷」と同系の語族に置き、「ぎゅっと押し迫る・極限に達する」の核義を共有すると指摘する。古典文献において、『史記』酷吏列伝は厳酷なる法吏たちの伝記であり、漢代の張湯・郅都らの厳しき法治を「酷」字で象徴した。また『漢書』に「酷烈之風」とあり、極烈・苛酷・酷似(極めて似る)など、いずれも「極限まで達する」の核義を保持する。現代日本語では「酷い」の訓のみが日常語化したが、本義は中性的な「濃厚・極致」であった。命名においては否定的語感ゆえほぼ用いられない。
構成要素
酉(酒甕)+告(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
酒の味が極めて濃厚
むごい・厳しい・はなはだしい
★否定的語感が強く命名には不適。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。