◆ 元の意味(古代)
神獣の食む聖なる草、神前に敷く敷物。
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KANJI ETYMOLOGY
sen
画数
16画
成り立ち
会意
部首
くさかんむり
分類
常用漢字
獣が好み食む草、神に供えすすめる草。
ORIGIN
「薦」は艸(くさかんむり)と廌(タイ・神獣の名)を組み合わせた会意文字である。許慎『説文解字』艸部に「薦は獣の食する艸なり。廌に従い艸に従う。古者神人以て廌を遺り食む」とあり、解廌(かいち)と呼ばれる神獣がすすんで食う草を意味した。廌は伝説上の一角獣で、訴訟においては不正を行った者を角で突くという聖なる獣であり、その廌が好んで食べる草である薦は、転じて「神に供える聖なる草」「神前に敷く敷物(こも)」へと意味を発展させた。白川静『字統』は、薦が古代の祭祀において神霊にささげる供物草であったことから「すすめる」「献ずる」の義が生じたと説き、その敷物の上に犠牲を載せて神に進めた所作が、人を推挙する「推薦」の意に発展したと指摘する。藤堂明保『漢字源』は、薦を「神に向かって両手でうやうやしくささげ進める草」と定義し、「献上する」「人を推す」「敷物にする」の三義はいずれもこの神聖な進献の所作に由来すると分析する。命名においては「人に推される」「徳のある者として認められる」「神に守られる」といった意義から、人徳・推挙・信望を願う佳字として用いられ、特に男子名に好まれる。
構成要素
艸+廌
STROKE ORDER
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MEANINGS
神獣の食む聖なる草、神前に敷く敷物。
すすめる。推挙する。こも。敷物。
★人徳・推挙・信望ある人物への祈り。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。