◆ 元の意味(古代)
切り出した燃料用の木。
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KANJI ETYMOLOGY
shin
画数
16画
成り立ち
形声
部首
くさかんむり
分類
常用漢字
切り出した木を燃料とする、たきぎ。
ORIGIN
「薪」は艸を意符、新(シン)を音符とする形声文字である。許慎『説文解字』艸部に「薪は蕘なり。艸に従い新声」とあり、本来は燃料用に切り出した雑木・小枝を意味した。新は斧で木を切り出す形に由来する字であり、艸冠を加えた薪は「斧で打ち取り、束ねて持ち帰る燃料用の草木」を指す。白川静『字統』は、新が伐採された生木の鮮やかさを意味することから、薪はそのまま「切ったばかりで生気の残るたきぎ」を指し、祭祀の浄火を起こすための清浄な燃材として神聖視されたと述べる。藤堂明保『漢字源』は、新系の字(新・薪・親)が「斧で切る」「鮮やかに新しい」共通義を持つとし、薪を「斧で切り取った生のたきぎ」と分析する。古典には「臥薪嘗胆」のように、薪に臥して苦難を忘れぬ覚悟を表す成語があり、薪は単なる燃料を超えて忍耐・継承・温もりの象徴となった。仏教では「薪尽きて火伝わる」(『荘子』)の語に見るように、薪は有限の身体、火は不滅の精神を例え、師から弟子への伝灯を意味した。命名上は、家族や周囲を温める存在となる、不撓不屈の忍耐力を持つ、伝統を継ぎ伝える者となる、といった願いを込めて男子名に用いられる。
構成要素
艸+新
STROKE ORDER
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MEANINGS
切り出した燃料用の木。
たきぎ。まき。燃料の木。
★周囲を温め、不屈の忍耐と伝灯を象徴。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。