◆ 元の意味(古代)
衣の破れを繕い完全にする
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KANJI ETYMOLOGY
ho
画数
12画
成り立ち
形声
部首
ころも
分類
常用漢字
破れた衣をつくろうことから、不足を補い助ける意へと拡がった字。
ORIGIN
「補」は『説文解字』衣部に「完衣也。从衣甫聲」と見え、破れた衣を縫い完全に直すこと、すなわち繕いを本義とする形声字である。声符の「甫」は田に苗を植え広げる形に由来し、「広く行きわたる」「すくすく育つ」意を含む。白川静『字統』は、「甫」を耕地に苗を整えて並べる意とし、「補」はそこに衣を加えて、衣の破れた部分を縫い合わせて完全な姿に戻すこと、ひいては足りないものを充足させることを表すと説く。古代では衣服が貴重であったため、破れた箇所を当て布で繕う「補綴」は重要な日常技術であり、その動作が抽象化されて「不足を補う」「人を補佐する」「欠員を補う」など、多様な意味へ広がった。藤堂明保『漢字源』は、「甫」を「平らに広げる」核義の声符と捉え、「補」を「衣の破れを平らに繕う」意の形声字と分析し、さらに官制語として「補佐」「補任」「候補」など、人や役職を補い充てる用法が政治・行政上に発達したと述べる。日本では「補(おぎな)う」の和訓が古く定着し、補欠・補助・補完・補修など、欠けたものを満たし支える語として現代まで盛んに用いられている。
構成要素
衣+甫(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
衣の破れを繕い完全にする
おぎなう、たすける、満たす、つくろう
★足らざるを補い、人を支え助ける温かな心と誠実さを象徴する。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。