◆ 元の意味(古代)
新月のほのかな白光(月魄)。
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KANJI ETYMOLOGY
ha
画数
19画
成り立ち
形声
部首
おおいかんむり
分類
常用漢字
諸侯の長として武力で天下を統べる者。覇王。第一人者。
ORIGIN
「覇」は本字を「霸」とし、雨部に属する形声字で、声符は「𩹰(はく)」、意符は「月」である。許慎『説文解字』巻七上の月部には「霸は、月始めて生ずるとき魄然たる也」と記され、もとは新月のかすかな光、すなわち月の白いかがやき=「月魄」を意味した。すなわち「霸」と「魄」は同源で、月の輪郭がほのかに白く光る天文現象を指す字であった。白川静『字統』は、「霸」が雨にぬれた獣皮を月光のもとに白くさらす儀礼に由来するとの解を示し、皮の白い輝きと月魄の白光とが結びついて生じた字象であると説く。後にその「白く際立って見える」という連想から、諸侯のなかでも一際際立って勢威ある盟主を指す政治的用法が春秋戦国期に成立し、「覇者」「覇道」の語が王道と対比して用いられるようになった。藤堂明保『漢字源』も、「ハ」音を「白く際立つ」意の単語家族(霸・白・伯)に位置づけ、長兄を意味する「伯」と通じて、諸侯の長としての盟主=覇者の意義を解説する。『春秋左氏伝』『史記』には斉の桓公・晋の文公ら「春秋五霸」の事績が記され、王道に対する覇道として儒家の議論の中心ともなった。日本では「制覇」「覇権」「覇気」のように勢威・第一位の意で用い、命名では男児に「覇気」「覇者」の意を込めて稀に用いられる。
構成要素
雨(襾) + 革 + 月
STROKE ORDER
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MEANINGS
新月のほのかな白光(月魄)。
諸侯の長。武力で天下を統べる者。第一人者。
★困難に屈せず、一際際立つ存在として時代を切り拓く器に。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。