◆ 元の意味(古代)
刃を下に向けた大鉞の象形/天地人を貫く者。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
o
画数
4画
成り立ち
象形
部首
おう
分類
常用漢字
天地人を貫く至高の存在。リーダーシップと品格の象徴。
ORIGIN
「王」は『説文解字』王部に「天下所歸往也。董仲舒曰、古之造文者、三畫而連其中、謂之王。三者、天地人也、而參通之者王也」とあり、董仲舒の説を引いて「三本の横画は天・地・人を表し、それを縦画で貫き三才に通ずる者こそ王である」とする徳治的解釈が示される。これに対し白川静『字統』は、近代の甲骨金文研究を踏まえて全く異なる説を提出する。すなわち「王」の本字は刃を下に向けて据えた大きな鉞(まさかり・大斧)の象形であり、王権の根源は祭祀的・軍事的な「鉞による誅伐の権」にあったとする。鉞は王の即位儀礼で授けられる聖器であり、王字の下部の太い横画は鉞の刃を、上部は柄頭を表す。藤堂明保『漢字源』もこの近代説を採り、王の音「オウ」が「大きく広がる」音感を伴い、広く天下を統べる支配者の意に通じることを音義の両面から論じる。日本では人名用漢字に含まれ、男児名に堂々たる威厳を与えるが、字義の重さから配置に留意が必要である。
構成要素
鉞の象形(または三横一縦の会意)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
刃を下に向けた大鉞の象形/天地人を貫く者。
きみ。王。最も優れたもの。
★人を率い、品格と威厳をもって生きる王者の風格を願う。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。