◆ 元の意味(古代)
相手の言葉を聞き入れて認める。
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KANJI ETYMOLOGY
kyo
画数
11画
成り立ち
形声
部首
ごんべん
分類
常用漢字
言葉で聴き入れ、認めゆるす意。
ORIGIN
「許」は言偏に声符「午(ご)」を加えた形声字である。『説文解字』巻三言部に「許は聽くなり。言に従ひ午の聲」とあり、許慎は「人の言葉を聴いて受け入れる」ことを本義とした。「午」はもと杵(きね)の象形で、上下に突き合うリズムをもつ形象から、声をそろえて応じるさまを連想させる。白川静『字統』(1984)は、「許」を「諾否を言で応える行為」と捉え、神への祈り(言)に対し神が応諾を下す宗教的場面が原義に近いと述べる。古代の盟誓・契約においては「許諾」が神聖な拘束力を持ち、ひとたび許せば反故にできない重みがあった。藤堂明保『漢字源』(1988)は「午・忤・牾」と同系のNG音根語族とし、二者がぶつかり合いつつも噛み合うという核義を持つとした上で、「許」は言葉と言葉が突き合わさって合意に至る、すなわち聞き入れて認めるの意とする。古典では『春秋左氏伝』『戦国策』に外交辞令として「許す」が頻出し、加えて『詩経』には「許許」と木を伐る掛け声を写す擬音用法も見える。日本語では「許可」「許容」「許諾」「免許」のように寛容と承認を表すほか、「彼の許」のように「もと・あたり」を示す名詞、「十許り」のように概数を示す副助詞にも転じた。命名では寛大さ・包容力の象意として用いられる。
構成要素
言+午
STROKE ORDER
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MEANINGS
相手の言葉を聞き入れて認める。
ゆるす。許可する。ばかり。もと。
★寛容・承認・包み込む度量を象徴する。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。