◆ 元の意味(古代)
馬を駆り神霊を奉迎する。統べ治める。
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KANJI ETYMOLOGY
gyo
画数
12画
成り立ち
形声
部首
彳(ぎょうにんべん)
分類
常用漢字
馬を駆り万事を統べる、敬意と支配を兼ねた高貴の文字
ORIGIN
『説文解字』彳部に「御は使馬なり。彳に从ひ卸に从ふ」とあり、許慎は馬を御するの義を本義とする。甲骨文・金文を見れば、午(杵あるいは馬具)を手で操る形に彳(みち)と止(あし)を加えた構造で、馬を駆って道を進む様を象る。白川静『字統』はさらに踏み込み、御の右旁「卸」を、神霊を迎え禍を除く儀礼の象とし、御とは本来、神事において悪霊を祓い清める呪儀を意味したと説く。すなわち馬を御するは派生義であり、原義は神を奉迎する聖職者の所作にあった。『漢字源』藤堂明保は声符を午(ゴ)と取り、互い違いに交える意から、馬と人とが呼吸を合わせて統御する義を導く。後に天子・貴人に対する敬称、宮中の事物に冠する尊称(御物・御所・御幸)として用法が拡大し、日本では「お」「おん」「ご」「み」と多様に訓ぜられ、最高の敬意を示す接頭辞となった。名乗りでは「のり」「より」とも読み、規律を保ち人を導く徳を表す字として選ばれる。
構成要素
彳(道を行く)+卸(神を奉迎する形・声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
馬を駆り神霊を奉迎する。統べ治める。
つかさどる、敬う、貴人の事物に冠する敬称
気品と威厳を備え、人を率いる高貴な徳を象徴する。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。