◆ 元の意味(古代)
言葉でその場しのぎに偽り、欺く。
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KANJI ETYMOLOGY
sa
画数
12画
成り立ち
形声
部首
ごんべん
分類
常用漢字
言葉で実をいつわり、人をあざむく意。
ORIGIN
「詐」は言偏に声符「乍(サ)」を加えた形声字である。『説文解字』巻三言部に「詐は欺くなり。言に従ひ乍の聲」とあり、許慎は「人を欺き偽る」ことを本義としたと記す。声符「乍」は「忽然と」「俄かに」「作り出す」の意を含み、急ごしらえで取り繕うという含意を字義に与える。白川静『字統』(1984)は、「乍」がもと刃物で材を削り出して急造する形を象り、「作」「窄」「炸」と同系で「短時間に手早く拵え上げる」核義を持つことを指摘する。したがって「詐」とは、その場しのぎに言葉をひねり出して真実を覆い隠す行為であり、虚偽の発言を即興で組み立てる人為的作為を意味すると論じる。藤堂明保『漢字源』(1988)も「乍・作・酢」と同系のSAK音根語族とし、「鋭く切って急に立てる」「人為的に拵える」核義を共有すると述べ、「詐」は事実を切り捨て偽りを立てる言だと解する。古典『戦国策』『史記』には縦横家の「詭詐」「兵不厭詐」など、戦略上の欺瞞として用例が多く、必ずしも倫理的非難のみではなく策略の一手段として中性的にも扱われた。日本語では「詐欺」「詐称」「詐術」など反社会的行為を指す語に限られ、命名には不適である。
構成要素
言+乍
STROKE ORDER
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MEANINGS
言葉でその場しのぎに偽り、欺く。
いつわる。あざむく。詐欺。
★欺瞞・虚偽の意で命名には不適。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。