◆ 元の意味(古代)
規範に則って実際に用ゐ、其の可否を験すること。
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KANJI ETYMOLOGY
shi
画数
13画
成り立ち
形声
部首
ごんべん
分類
常用漢字
ためす、こころみる。実際に行って確かめる意。
ORIGIN
「試」は言偏に「式」を組み合わせた形声文字である。許慎『説文解字』言部には「試は用なり。言に从ひ式聲」と載り、本来は「用ゐる」「実際に運用する」ことを示す字とされた。古代の祭祀や政事において、ある制度や人材を実地に「用ゐて」其の良否を判ずる行為こそ「試」の原義であり、単なる思い付きの試行ではなく、規範(式)に照らして実践的に確かめる意味を含む。白川静『字統』は「式」を工具を以て規矩を整える形と解し、「試」とはその規範に従って言葉や行為を実際に発動し、適否を験することと述べる。即ち、言と式の結合は、定まった作法に則って物事を口にし、行に移して検証するという厳粛な営みを示すのである。藤堂明保『漢字源』では、式の音シキ・シは「定まった枠にあてはめる」意の語族に属し、「試」もその意を承けて、一定の枠組や手本に当てはめて確かめるの意を持つと説く。後世「試験」「試問」「試作」「試合」など、試みて優劣を計る語に広く用いられるようになった。古典では『書経』に「試之以難」とあり、難事を以て人を験する意で用いられている。古来、徳ある人物を見極める手段として尊ばれた字である。
構成要素
言+式
STROKE ORDER
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MEANINGS
規範に則って実際に用ゐ、其の可否を験すること。
ためす。こころみる。試験。試行。
★命名には用例少なく、一般に名付けには避けられる字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。