◆ 元の意味(古代)
伴奏なしに口ずさむ歌、民間に流布する歌。
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KANJI ETYMOLOGY
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画数
17画
成り立ち
形声
部首
ごんべん
分類
—
節をつけずに口ずさむ歌、民の声を担う字。
ORIGIN
謠は「謡」の旧字体であり、言(ごんべん)に㗴(ヨウ)を音符として加えた形声字である。許慎の『説文解字』言部には「謠、徒歌也。从言肉聲」とあり、楽器の伴奏を伴わずに歌う「徒歌」を意味することが明記されている。すなわち笛や琴などの伴奏を伴って歌う「歌」と区別され、口ずさむように自然に発せられる声、民間に流布する歌をいう。白川静の『字統』では、㗴の部分は「肉を手に持って捧げる形」に由来し、祭祀や神事において神前に捧げ物をしながら唱える呪言が原義であったとする。すなわち謠は単なる流行歌ではなく、共同体の祈りや願いを声に乗せて発する神聖な行為と関わる字である。藤堂明保の『漢字源』においては、謠は「揺れ動くように声を上下させて歌う」音象徴を持ち、揺・遙・搖などと同系語族に属するとされる。古代中国では民謡を「風謡」と呼び、為政者は民謡を採集して民意を察したという。日本においても和歌や謡曲の伝統に通じ、能楽の「謠」は神事芸能として今も生き続けている。声によって心を揺らし、人々の思いを伝える字である。
構成要素
言+㗴
STROKE ORDER
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MEANINGS
伴奏なしに口ずさむ歌、民間に流布する歌。
うた、うたう、世間に流布する言葉。
★人々の心に響く声、芸能の道、伝承の担い手を願う字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。