◆ 元の意味(古代)
貝・財貨を君主に献上する。
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
10画
成り立ち
形声
部首
かい・こがい
分類
常用漢字
貝を捧げ、世に尽くす献身の文字。
ORIGIN
「貢」は「貝」を意符、「工」を声符とする形声文字である。許慎『説文解字』巻六下に「貢、獻功なり。貝に从ひ、工聲」とあり、功績の証として貴重な貝・財貨を朝廷に奉ることを字源とする。古代中国の封建制度において、諸侯や属国が天子に物品を献上する「貢納」は政治秩序の中核であり、その儀礼を一字に込めたのが「貢」である。白川静『字統』は、「工」字を呪具とする独自説をとり、「工」を呪儀の道具として捧げる意を含むとし、「貢」をその呪儀的奉納から発展した献上の語と解する。すなわち単なる物の差し出しではなく、敬意・恭順・誠を伴った捧げ物である点を強調する。藤堂明保『漢字源』はkung/kongの音から「工」「功」「公」と同系の単語家族に置き、「上に向けて差し出す」「成果を呈する」という共通義を抽出する。貢ぎ物は支配従属の象徴である一方、各地の特産・技芸の精華が天子のもとに集う文化交流の窓でもあった。転じて、社会や他者へ自らの能力・成果を捧げる「貢献」の意となり、命名では他者に尽くす利他の心、世のために才を捧げる志を象徴する字として用いられる。
構成要素
貝+工
STROKE ORDER
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MEANINGS
貝・財貨を君主に献上する。
みつぐ、献上する、貢献する。
★社会と人のために尽くす、献身と貢献の願い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。