◆ 元の意味(古代)
財を投じて目当ての物を求め買うこと、懸賞による請求。
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
17画
成り立ち
形声
部首
かいへん
分類
常用漢字
財を出して物を買い求める、購入の意を持つ字。
ORIGIN
『説文解字』に「購は、財を以て物を有するを求むるなり。貝に从ひ、冓聲」とあり、許慎は貝を意符、冓(コウ)を声符とする形声字と解する。本義は「財を投じて目当ての物を求め買うこと」、特に懸賞や請求を伴う買い求めを指したとされる。白川静『字統』は、冓は木材を交差して組み上げる形に由来し、二者が向かい合い結び合う基本義を持つとする。賣り手と買い手が向き合い、財と物とを交換するという「対面の交易」が購の本質であり、ここから「報奨を出して人や物を求める」「広く募って買い求める」意が生じたと述べる。白川はまた、古代の懸賞制度や逃亡者を捕える際の懸賞金(購賞)にも触れ、購が単なる売買を超えた強い意志的行為であったと論ずる。藤堂明保『漢字源』は冓声の字群(構・溝・講など)が「組み合わせる・向かい合う」という共通義をもつとし、購も「財と物とを向かい合わせて取引する」行為を表す字であるとする。藤堂はこれを近代以降「購入・購読・購買」など消費生活全般を指す日常語に拡張した経緯を整理し、現代日本語においては「買う」のやや改まった表現として定着していると説く。
構成要素
貝(意符)+冓(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
財を投じて目当ての物を求め買うこと、懸賞による請求。
あがなう、買う、購入する。
★商行為の語義が強く、人名にはほぼ用いない。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。