◆ 元の意味(古代)
獣のひづめ。
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KANJI ETYMOLOGY
tei
画数
16画
成り立ち
形声
部首
あしへん
分類
—
馬牛などのひづめ。獣の脚先を表す字。
ORIGIN
「蹄」は足偏に「帝」を旁とする形声文字である。『説文解字』巻二下では本字を「蹏」とし、「蹏は足なり。足に従い虒声」と説く。後にこれが帝声の「蹄」に書き換えられ、現代では「蹄」が一般化した。本義は馬・牛・羊などの偶蹄類・奇蹄類の足先、すなわちひづめである。「帝」は本来、祭壇に犠牲を載せた形を象った字で「上帝」「天子」を意味するが、形声字においては音符として用いられる。白川静『字統』は、蹄を「獣の足の先端で、地を強く踏んで支える角質の部分」と説明し、人の足とは異なる獣特有の脚部を表す字として、獣偏ではなく足偏に組み込まれていることに注目する。白川はまた、古代中国で馬・牛のひづめが「蹄筋」「蹄鉄」のように、農耕・戦争・運搬の根幹を支えた事実から、蹄が単なる身体部位以上に、力・走力・労役の象徴であったと論じる。藤堂明保『漢字源』は、「蹄」を「獣の足の堅い先端部」と定義し、「ひづめ」が地面を蹴って前進するための装具的部位として進化したことを述べる。藤堂は、『荘子』外物篇の有名な「筌は魚を得るゆえん、魚を得て筌を忘る。蹄は兎を得るゆえん、兎を得て蹄を忘る」を引き、ここでの「蹄」が兎を捕える罠(わな)を意味する用例があることを紹介する。日本語では「ひづめ」と訓じ、馬術・畜産用語としては馴染み深いが、命名には用いない。
構成要素
足(あしへん)+帝(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
獣のひづめ。
ひづめ、獣の足の先。
★命名には用いられない字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。