◆ 元の意味(古代)
足で蹴る、踏みつける。
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KANJI ETYMOLOGY
shuu
画数
19画
成り立ち
形声
部首
あしへん
分類
常用漢字
足で勢いよく蹴る。鋭い気魄と決断を象徴する字。
ORIGIN
「蹴」は足偏に「就」を旁とする形声文字である。『説文解字』巻二下に「蹴は蹵なり。足に従い就声」とあり、本字「蹵」とともに「足で押し蹴る」「踏みつける」意を本義とする。許慎は蹴を踐(ふむ)と近しい同部字として位置づけ、いずれも足を用いた強い動作と説明する。「就」は京(高い建物)と尤(座って手を加える形)からなる字で、本来「成る」「至る」の意を持ち、「ある所までいきつく」音義を担う。白川静『字統』は、蹴を「足で目標物に至るまで強く打ちつける」動作と捉え、就のもつ「ある場所に到達する」感覚と、足偏のもつ「足の動作」が結合して、的確に対象を蹴り抜くさまを表すと説く。白川はまた、古代中国で行われた蹴鞠(しゅうきく、毬を蹴る競技)が日本に渡来し、平安貴族の優雅な競技として独自の発展を遂げたことに触れ、蹴という字が単なる粗暴な動作ではなく、洗練された身体技法の文脈にも置かれてきたと述べる。藤堂明保『漢字源』は、就を「ぐっと近づき密着する」音符と捉え、蹴を「足を相手に密着させてけりつける」動作と定義する。藤堂は蹴鞠・蹴技・一蹴の例を挙げ、蹴のもつ「ひと息に決定的に押しのける」決断的な語感を強調する。日本語では「ける」と訓じ、サッカーをはじめとする競技、また「一蹴」のような比喩で広く用いられる。常用字だが命名にはまず用いない。
構成要素
足(あしへん)+就(音符・至る)
STROKE ORDER
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MEANINGS
足で蹴る、踏みつける。
ける、蹴る、蹴鞠、一蹴する。
★命名には用いられない字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。