◆ 元の意味(古代)
距離が遠い、はるか
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KANJI ETYMOLOGY
en
画数
13画
成り立ち
形声
部首
しんにょう
分類
常用漢字
悠久の彼方を望む字。
ORIGIN
『説文解字』辵部に「遠、遼也。从辵、袁聲」と載せ、辵(行く)を意符、袁を声符とする形声字と規定する。許慎は「遼」(はるか)をもって本義を釈し、空間的に距たる意を第一義とした。白川静『字統』は、声符の袁が衣の長く垂れる意を含み、衣を着けた者が長く道を行くさまを示すと解し、「行きて長き道に及ぶ」が原義であると説く。金文に既に「遠」字が見え、宗周鐘・毛公鼎などには「遠猷」「永遠」の語が用いられ、時間的隔たりにも適用される語義拡張が早くより成立していたことが知られる。藤堂明保『漢字源』は、袁・園・猿・援などとともにWAN系単語家族に属し、「ゆったりとひろがる」「ぐるりとめぐる」共通義を有すると論ずる。すなわち遠とは、ただ距離が長いのみならず、ゆとりを以て大きく弧を描いて隔たる意を含む。本義の「とおい」より転じて、奥深い・気高い・親疎の遠近、さらには「遠ざける」「敬遠」の如き心理的距離にも及ぶ。命名においては、悠久の時を超えて志を貫く高邁さ、近視眼的小利を捨て大義を望む大志、さらに祖先より遥かに連なる血脈の連綿を象徴する佳字として古来重んじられてきた。
構成要素
辶+袁
STROKE ORDER
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MEANINGS
距離が遠い、はるか
遠い、奥深い、永い
★悠久の志と大いなる視野。目先に囚われず遠大な未来を見据える人へ。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。