◆ 元の意味(古代)
めぐって元に帰る
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KANJI ETYMOLOGY
kan
画数
16画
成り立ち
形声
部首
しんにょう
分類
常用漢字
もとの所へ還り来る字。
ORIGIN
『説文解字』辵部に「還、復也。从辵、瞏聲」と見え、辵を意符、瞏を声符とする形声字とする。本義は「復(かえ)る」、もとの所に戻り来ることである。白川静『字統』は、声符の瞏が眼の周りに環を描く形にしてめぐる意を含み、辵を加えて「ぐるりとめぐりて元に還る」意となると説く。金文には軍の凱旋を「還師」と記し、戦より無事に都に戻る吉事の語として用いられた。古典においては『楚辞』に「還故居」、『史記』に「衣錦還郷」と見え、栄達を遂げて故郷に戻る誇らしき帰還の語感を帯びる。仏教伝来後は「還相廻向」「往還」など、生死の彼岸と此岸を往来する哲理の語にも転用された。藤堂明保『漢字源』は、瞏・還・環・寰をKWAN系単語家族とし、「ぐるりと一周して元に戻る」共通義を抽出する。「還暦」の語の如く、六十年を一周して原点に立ち返る再生の象徴ともなる。命名における還は単独使用は稀ながら、字義の深層には、原点を忘れず故郷を慕う情、巡り尽くして再び新たに発する円熟の境地、そして何度倒れても立ち還る不屈の生命力が含まれる。
構成要素
辶+瞏
STROKE ORDER
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MEANINGS
めぐって元に帰る
かえる、もどる、めぐる
★原点を忘れぬ志と円熟の境地。巡り還りて新たに発する不屈の人へ。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。