◆ 元の意味(古代)
酢の酸味
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KANJI ETYMOLOGY
san
画数
14画
成り立ち
形声
部首
とりへん
分類
常用漢字
醸れて生ずる酸味。
ORIGIN
酸は『説文解字』酉部に「酸、酢也。从酉、夋聲。關東謂酢曰酸」と見え、許慎は「酢(す)なり」と定義し、関東地方では酢を「酸」と称すると注する。本義は酸味、すなわち五味の一として舌に鋭く刺す味を指す。字形は形声にして、意符「酉」(酒甕)に声符「夋(シュン/サン)」を配する。白川静『字統』は、「夋」が緩慢に進む象に由来し、「酸」は酒が時を経て酸敗し酸味を生ずる過程を字形に込めたと解する。藤堂明保『漢字源』は「酸」を「夋」「峻(けわしい)」「俊(するどい)」と同系の語族に置き、「鋭く尖り突き刺すような感覚」の核義を共有すると論じる。古典文献において、酸は単なる味覚に留まらず、心情の比喩として「悲酸・酸鼻・心酸」など哀切なる情を表す語彙を生み、また「辛酸を嘗める」の如く人生の苦難を象徴する。中医学の五行説では肝木に配され、肝気を養う味とされる。近現代では化学用語のacid(酸)の訳語として中核概念となり、自然科学の基礎語彙を成す。命名においては酸味・苦難の連想ゆえ用例は乏しい。
構成要素
酉(酒甕)+夋(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
酢の酸味
すい・酸味・化学の酸
★酸味・辛酸の連想が強く、命名にはほぼ用いられない。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。