◆ 元の意味(古代)
水を加えぬ純粋な原酒
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
jun
画数
15画
成り立ち
形声
部首
とりへん
分類
人名用漢字
雑なき芳醇の徳。
ORIGIN
醇は『説文解字』酉部に「醇、不澆酒也。从酉、享聲」と見え、許慎は「澆(そそ)がざる酒なり」と定義する。すなわち水を加えて薄めぬ純粋な原酒を本義とし、転じて「混じりけのない・純粋・芳醇」の義に広く用いられる。字形は形声にして、意符「酉」(酒甕)に声符「享(キョウ/ジュン)」を配する。白川静『字統』は、「享」が宗廟に供物を捧げる祭祀字に由来し、「醇」もまた神に捧げる純なる聖酒の義から発したと説き、その本質に宗教的純粋性が潜むと指摘する。藤堂明保『漢字源』は「醇」を「純(混じりけない)」「淳(あつい)」と同系の語族に置き、「混じり気なく濃く厚い」の核義を共有すると論じる。古典文献において、『史記』曹相国世家に「日夜飲醇酒」と見え、純粋なる原酒を指す。また「醇厚」「醇樸」「醇風」の如く、人格・気風が純朴で偽りなく深みあるさまを表す美徳の語として広く用いられる。命名においては純粋・誠実・芳醇なる人格を象徴する佳字として、男児名「醇(じゅん/あつし)」が古来より愛用される。人名用漢字。
構成要素
酉(酒甕)+享(声符)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
水を加えぬ純粋な原酒
純粋・芳醇・あつい
★純粋・誠実・深みのある人格を象徴する古典的佳字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。